AI KOWADA GALLERY

EXHIBITION

安野モヨコ、喜多川歌麿

"浮世絵の遊女たち"

第一期 2016.0​9​.​17​(土) - 2016.9.25(日)​ *会期中無休
第二期 2016/10/15(土) - 30日(日)の土日*、14:00-18:00 開廊
*10/15(月)、16、22、23、29、30

10/31(月)以降は事前アポイントメントにて。11/13(日)まで展示。
14:00-18:00

安野モヨコ “さくらん” 2016、木版画 越前生漉奉書(人間国宝 岩野市兵衛)
©Moyoco Anno / Cork, courtesy of AI KOWADA GALLERY

江戸時代、過酷な運命を甘受しつつ華として強くしなやかに生きた美しき「遊女」たちの日常を小さな画面に鮮やかに切り取り、庶民たちの気軽に買える楽しみとしてその画風が絶大に支持された花形浮世絵師、喜多川歌麿。

一方、繊細な線描が創り出す女性画としての魅力と優れた心理描写との相乗効果で、幅広い層の共感を勝ち取る現代のカリスマ漫画家、安野モヨコ。彼女はいわば平成の美人画家としても大きな存在を示しています。

本展にあたっては、江戸浮世絵の精緻な復刻を行うほか、草間彌生をはじめとするコンテンポラリーの巨匠の信を得てその版画の刷り師を務める職人が、安野のオリジナル画を浮世絵の伝統である山桜の版木に彫り、刷り上げました。

モチーフになったのは遊郭を舞台にした安野のヒット作『さくらん』『鼻下長紳士回顧録』のヒロインである遊女。そんな安野の「浮世絵」を、歌麿が遊女を描いた代表作『扇屋花扇』『青楼十二時』とともにご覧いただきます。

1700年代と2000年代。
歌麿、安野がそれぞれ鮮やかに描いた遊女たちによる、時空を超えた「浮世絵」というステージでの競演。見応えのある展示をどうぞご高覧ください。

「本当は、彼氏がいても幸せになれるかわからないこともわかってる。」『ハッピー・マニア』
「あたしは "仕事したなー"って思って、死にたい。」『働きマン』
「もっと痩せたら、きっときらきらした幸せが待っている」『脂肪と言う名の服を着て』

安野が切り取る現代女性たちの姿は、ときに過酷な現実と直面しながらも実在のない“幸せ”を信じ、掴もうともがいています。それは遊郭の外の幸せを夢見つつ、実際は決して逃れる事のできない「監獄」のなかで過ごす遊女たちのそれにつながります。

『鼻下長紳士回顧録』によせ、安野はこう語ります。「設定はいまからちょうど100年前、1913年のパリの娼館。でも資料などを見ると、100年前でも案外今の私たちと変わらない。考えていることとか、言っていることとかもほとんど変わらない。とくに若い女の子は。」

『さくらん』、『鼻下長紳士回顧録』など、ストレートに性風俗を題材にした作品は比較的近年のものですが、人間のあからさまな"欲望"という根源的テーマへ迫りつつも、繊細な心理描写を描き上げる安野ならではの表現は蜷川実花による映画化において「漫画」の枠を超え、高く評価されています。

2014年には 全米3位の「浮世絵所蔵数」を誇るアメリカ、ホノルル美術館による“Modern Love: 20th-Century Japanese Erotic Art展”に参加、「現代の春画」として荒木経惟の写真作品などとともに紹介され、ホノルル美術館の所蔵となりました。

「漫画」という大衆芸術のアプローチをとる安野のアート。それは切なく輝く女性たちの真実をすくい上げます。ゆえにこそ歌麿に代表される江戸の大衆芸術、「浮世絵」との限りない共鳴が可能であると言えましょう。

展示協力:株式会社コルク、株式会社アダチ版画研究所

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安野モヨコ
1971年東京生まれ。漫画家。第29回講談社漫画賞受賞。内田百閒、岡本綺堂、谷崎潤一郎、寺田寅彦などの純文学や随筆に影響を受ける。『ハッピー・マニア』『働きマン』はそれぞれアニメ化・ドラマ化。2007年には写真家・蜷川実花が監督を手がけ『さくらん』が映画化される。2014年に『さくらん』原画がアメリカ、ホノルル美術館の所蔵となる。

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関連展示
安野モヨコ展 「STRIP!」PORTFOLIO 1996-2016
2016年9月1日(木)〜26日(月)
パルコミュージアム(PARCO MUSEUM)
20年超の画業から、選りすぐりの原画を展示する初めての大規模個展​。

​ 移転後の「池袋パルコミュージアム」こけら落としとして開催されます

http://www.parco-art.com/web/museum/exhibition.php

喜多川歌麿「高名美人六家撰」より”扇屋花扇”
c. 1795/2016 アダチ版画研究所制作

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