平安時代を起源とする、釘などを使わずにさまざまな木材を
組み合わせる『指物』。風間純一郎は、"指物技法"を駆使し、
「木材に宿る気配や生の在処」を探求し続けるアーティスト。
風間が即興的に形づくる数々のパーツは、彼の卓越した指物
技法により、独自の造形芸術へと組み立てられて行きます。
「素材」、「技術」に、風間のユニークでみずみずしい「感
性」が加わることで、工芸品の域を超越した、まるで生を宿
しているかのような造形が生まれるのです。
今回風間にとって初の個展となる本展では、画像の「舞夢
舞夢(重箱、2012年)」に加え、1メートル超の大作「雨
神ノ器(器、2013年)」「めのきのめ(小物入、2014年)」
など、近年の力作5点を展示いたします。
風間純一郎(b.1973)
東京芸術大学大学院工芸科修士課程修了 原田賞
東京芸術大学大学院工芸科博士課程 在学中(今春修了予定)
Photo credit:
『舞夢舞夢(重箱)』2012年
指物技法、木材 φ500mm ~ H600mm
(c) the artist Courtesy of Ai Kowada Gallery