AI KOWADA GALLERY

EXHIBITION

"きのう、あったことについて"

2012.03.24(土) -
2012.04.28(土)

「あの日何をしていた?」という問いに対し、誰もが同じ日のことを思い浮かべるという日々が始まって一年。そのあいだ私たちは、それぞれに固有のあの日の経験を、自らのうちに何度も反芻してきた。その後の原発事故が引き起こした状況も、「個体」それぞれにとって、確率的に異なる未来があることを強く喚起することになった。

あの日の前のことを思いだしてみる。匿名の複数が一人の人格を名乗るインターネット上の現象が話題になり、状況に応じて変化するインターフェイスとしての「私」を肯定し、「分人」という新しい主体のあり方を提言する小説が多くの人に読まれていた。個別的で単一な「私」の境界をひらく、そうした想像力の行方は、あの日以来、多少なりとも変化せざるを得なかったはずである。 

がれき、放射線物質、支援物資、身体――。未曾有の震災は、世界の物質的な側面をむき出しにした。私たちはその中で、「共有」をめぐっていまだ揺れ動いている。「アート」の存在意義を問う声が挙がったのも、それが、個別的な経験を、普遍化によって分かち持つための手段となるからだろう。他者の経験を、共有することは本当に可能か――この、表現に本来そなわる力についての根源的な問いに、12人の作家たちはいかに答えるのか。本展は、あの日の後も作り続ける上で、彼らにとって越えるべき重要な通過点となるに違いない。

藪前知子 (東京都現代美術館学芸員)

Artists :

池田拓馬

太田祐司

数見亮平

奥田栄希

高川和也

田中健吾

中島健

中村土光

永畑智大

藤井健太

大和武司

BARBARA DARLINg

INSTALLATION VIEW

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